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【東南アジア人初Jリーガー】ベトナムの英雄であるレ・コン・ビン

アジアサッカー名選手
2020年5月13日

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「サッカーでアジアを笑顔に」を理念とし活動する GOAL SPORTS AGENCY は、主に日本人サッカー選手をアジアを中心とした日本国外に輸出を行い、その選手達がアジア各国で活躍をすることにより現地の方々の笑顔が生まれると信じています。

 

そして、日本のプロサッカーリーグであるJリーグでは、アジア戦略と呼ばれるプロジェクト名で、Jリーグとアジア各国のプロサッカーリーグで提携を行ったり、東南アジアのスター選手をJリーグに呼ぶことにより、アジア全土から注目される「アジアのプレミアリーグ」となることを目指しています。

 

そのような背景もあり、GOAL SPORTS AGENCY が注目をするアジア各国の歴代のサッカー選手を独断と偏見でピックアップをし、皆さんに紹介をさせて頂くコーナーを作らせて頂きましたので、アジアサッカーに興味ある方もない方も関係なく、読んでいただけますと幸いです。

 

Jリーグ初の東南アジア人選手

Jリーグでプレーをするレ・コン・ビン(引用:Goal.com)

 

東南アジア人初のJリーガー、そして、ベトナム人初のJリーガーが2013年に誕生をした。その人物の名はレ・コン・ビンと呼ばれ、ポルトガル代表の世界的スターのクリスティアーノ・ロナウドのCV7と類似した「CV9」というニックネームでベトナム国内のみならず、東南アジア全土から愛された。

 

ベトナム代表では国際Aマッチ85試合に出場し、51ゴールというベトナム代表での歴代最多ゴールをあげたストライカーで、2009年にはポルトガル1部リーグのレイションイスSCにレンタル移籍をし、ポルトガル1部で初めてプレーをするベトナム人選手となった。

 

そのレ・コン・ビンを獲得したJリーグクラブとは、2013シーズンはJ2に所属をしていたコンサドーレ札幌であったが、このレ・コン・ビンの日本行きは、Jリーグの多大なるサポートが無ければ実現が出来なかったとも言われているほど難しい移籍であった。

 

 

コンサドーレ札幌ではピッチ外でも貢献

コンサドーレ札幌に加入が決定した際のレ・コン・ビン(引用:Goal.com)

 

当時はベトナム1部リーグのソンラム・ゲアンに所属をしていたが、コンサドーレ札幌の熱心なオファーもあり2013年7月22日にソンラム・ゲアンからコンサドーレ札幌への2014年1月1日までの期限付き移籍で加入が決定したレ・コン・ビンは、約1ヶ月後の8月21日に開催されたJ2の第30節である対愛媛FC戦でJリーグデビューを飾り、見事アシストを記録した。

 

その後も試合に出場するチャンスを得て、約4ヶ月でJ2リーグ戦は9試合2ゴール、天皇杯では2試合2ゴールという成績を収めることが出来たが、この成績を成功か失敗かで考えた場合、レ・コン・ビンがJリーグに加入をした以降のJリーグでの東南アジア人選手の成績を考えると、「成功を収めた」と言えるのではないだろうか。

 

レ・コン・ビンの活躍はピッチ内のみならず、ピッチ外でも大きく貢献をし、約5000万円程のスポンサー売り上げをコンサドーレ札幌にあげたと言われている。また、ベトナム国内で北海道の認知度が向上し、レ・コン・ビンのJリーグでのプレーを一目見ようとベトナムから北海道に足を運びベトナム人も増え、北海道のインバウンド業界に貢献をしたり、ASEAN特別首脳会談内で安倍晋三首相がベトナムのチュン・タン・サン国家主席に対し、「ベトナムのスター選手が日本で活躍をしてくれています」と伝え、日本とベトナムの外交面にも良い影響を与えた。

 

 

予想外のベトナム復帰

ベトナム代表でキャプテンマークを巻くレ・コン・ビン(引用:FIFA.com)

 

2013年のシーズンを終えた際には、レ・コン・ビンはコンサドーレ札幌と2014年のシーズンも共に仕事をする方向で進進めており、ベトナムへ帰国をしたが、コンサドーレ札幌やJリーグ関係者も驚きの寝耳に水の状態で、レ・コン・ビンのベトナムリーグ復帰のニュースを耳にしたと言われている。

 

Jリーグで大きく成長をしたレ・コン・ビンは古巣であるソンラム・ゲアンに復帰をした後、ベトナムリーグの強豪クラブのうちの一つであるべカメックス・ビンズオンに移籍をし、アジアチャンピオンズリーグに出場し、Jリーグの柏レイソルとも試合を行い、日本のファンにプレーを披露した。

 

「ベトナムの英雄」のセカンドキャリア

 

べカメックス・ビンズオンでの2016年シーズンを終えた後に引退をしたレ・コン・ビンは、同じくベトナム1部リーグに所属をする新興クラブであるホーチミン・シティーから召喚され、わずか31歳という若さで会長職につき、彼が得てきた経験を基にクラブ運営を行なっていたが、約1年5ヶ月という短い時間でクラブから去ることとなった。

 

現在は、「CV9アカデミー」という自身のサッカーアカデミーをベトナム国内で運営をしている。

 

 

レ・コン・ビンのSNS

 

参考1 ▶︎ Le Cong Vinh の動画(ベトナム語)

 

参考2 ▶︎ Le Cong Vinh Official Facebook ページ(1,399,940フォロワー、2020年5月13日現在)

 

 

レ・コン・ビンの参考記事

 

参考3 ▶︎ 2013年 アジア戦略とレ・コン・ビン<前編>

参考4 ▶︎ 2013年 アジア戦略とレ・コン・ビン<後編>

参考5 ▶︎ 元札幌レ・コン・ビンが引退。母国を牽引した”ベトナムの英雄”の知られざる波乱万丈なサッカー人生

 

 

Jリーグ初の東南アジア人&ベトナム人選手となったレ・コン・ビンだが、選手を引退後もベトナムにてサッカーに関わるビジネスをしており、今後もベトナム国内のみならず、東南アジア全土や日本に対してどのようなビジネスを手がけて行くのか目が離せない。

 

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